除湿機のカタログに並んでいるのは「除湿能力12L/日」と「消費電力285W」。この2つを見て、電気代がいくらか分かる人はまずいません。
そこで11製品を1L除くのにいくらかかるかに直しました。部屋用の8製品で15.8円から93円まで、5.9倍の開きがあります。梅雨から夏の1シーズンに換算すると、その差は13,889円です。
結局、どれを買えばいいのか
部屋の広さと、使う季節で分かれます。
| 梅雨から夏に部屋干しを乾かす | 三菱 MJ-P180VX-W(15.8円/L)。電気代が最少で能力も最大です |
|---|---|
| 初期費用を抑えたい | アイリス IJC-H140(16.7円/L・29,800円)。能力あたりの価格が最安です |
| 6畳前後・洗面所だけ | シャープ CV-P71-W(20.7円/L・25,600円)。ただし在庫限りです |
| 冬も使いたい | シャープ CV-SH150-W(18.9円/L)。ハイブリッド式で季節を選びません |
| クローゼット・下駄箱 | DH-100-W(6,840円)。ただし部屋の除湿はできません |
部屋を除湿したいなら、上の4つのどれかです。
1L除くのに、いくら払っているのか
棒が短いほど電気代が軽くなります。下の3つは部屋の除湿そのものができないので、同じ物差しには乗りません。
部屋を除湿するならこの5つ
コンプレッサー式・ハイブリッド式・デシカント式。電気代の安い順です。
1. 衣類乾燥除湿機 MJ-P180VX-W
- 1L除くのに15.8円
- 15.5L/日で最大
- コンプレッサー式
15.5L/日(50Hz)・コンプレッサー・本体46,980円
1L除くのに15.8円は8製品で最少。15.5L/日という能力も最大で、梅雨時に部屋干しの洗濯物を短時間で乾かしたいならこれです。
- 1シーズン(180L)で2,851円。最も高い製品と比べると1万4千円ほど残ります
- 能力が高いぶん運転時間が短く済むので、寝室でも音を我慢する時間が減ります
この製品だけ kakaku.com の最安値を使っています。楽天で買うと金額が変わるので、他と同じ土俵で比べたいときは注意が要ります。
2. 衣類乾燥除湿機 IJC-H140
- 能力あたりで最安
- 12.9L/日
- 電気代も2位
12.9L/日(50Hz)・コンプレッサー・本体29,800円
電気代は16.7円と2位、本体2万9,800円で能力あたりの価格は8製品で最安。どちらの数字も上位に入る、穴の少ない選択です。
- 本体が安く電気代も低いので、初期費用と月々の両方で損をしません
- 12.9L/日あれば、洗面所や6畳の部屋干しは1回の運転で片付きます
タンクを空にする手間を省く連続排水に対応しているか、表記を確認できませんでした。
3. 衣類乾燥除湿機 CV-SH150-W
- 通年で使える
- 12.0L/日
- 18.9円/L
12L/日(50Hz)・ハイブリッド・本体40,920円
ハイブリッド式なので夏も冬も能力が落ちません。1台を通年で使いたいならこれです。
- 季節ごとに別の除湿機を出し入れする必要がなくなります
- 冬の結露対策にもそのまま使えるので、置き場所が1台ぶんで済みます
メーカー案内では生産終了。在庫が切れれば買えなくなります。
4. 衣類乾燥除湿機 CV-P71-W
- 本体2万5,600円
- 6畳前後向け
- 在庫限り
6.3L/日(50Hz)・コンプレッサー・本体25,600円
6.3L/日と小さめですが、本体2万5,600円と安く、6畳前後なら十分です。
- 置き場所を取らないので、洗面所や脱衣所に据え置きできます
- 初期費用を抑えたい人が、まず1台目として買うのに向きます
メーカーは生産終了と案内していますが、楽天では新品の出品を確認できました。
5. 衣類乾燥除湿機 F-YZVX60-H
- 冬に能力が落ちない
- 5.4L/日
- デシカント式
5.4L/日(50Hz)・デシカント(ゼオライト)・本体39,980円
デシカント式なので冬でも能力が落ちません。北側の部屋や冬の結露が主目的ならこれです。
- 気温が下がる季節でも同じペースで除湿できるので、冬の窓際の結露が減ります
- 軽くて運転音も小さいため、寝室に持ち込んでも気になりにくくなります
1L除くのに39.3円。同じ5〜6L帯のコンプレッサー式(20円前後)の約2倍で、これは冬に強いことと引き換えの数字です。夏しか使わないなら払う理由がありません。
クローゼットや下駄箱に置くタイプ
ペルチェ式。能力が部屋用の60分の1以下なので、部屋に置いても湿度は下がりません。 閉じた狭い空間の専用です。
1. コンパクト除湿機 DH-100-W
- 本体6,840円で最安
- クローゼット向け
- 0.2L/日
0.2L/日(200mL/日)・ペルチェ・本体6,840円
本体6,840円。クローゼットや下駄箱のような閉じた空間を想定した製品です。
- 狭い空間の湿気とカビ臭を抑えられるので、しまっておいた服の匂いが変わります
除湿能力0.2L/日は部屋用の60分の1以下。部屋に置いても湿度は下がりません。 用途を間違えなければ価格なりに働きます。
2. ペルチェ式除湿機 VS-580
- ペルチェ式で最大
- 0.65L/日
- 局所向け
0.65L/日(通常モード、30℃・80%RH)・ペルチェ・本体7,280円
ペルチェ式のなかでは能力が高い0.65L/日。とはいえ部屋の除湿には届きません。
- 運転音がほとんどないので、寝室のクローゼットに入れっぱなしにできます
どのくらいの広さに使えるか、メーカーが示していません。0.65L/日は30℃・80%RHでの値で、気温が下がるとさらに落ちます。
3. USB-C除湿機 YDC-AU25
- USB電源で動く
- 0.25L/日
- PD36W以上が必要
約0.25L/日(約250mL/日)・ペルチェ・本体7,480円
USB電源で動くのが唯一の利点。コンセントの位置に縛られません。
- モバイルバッテリーからも動かせるので、車中泊や押し入れの中でも使えます
USB-C PD36W以上の電源が別に必要です。手元のケーブルとアダプタでそのまま動くとは限りません。この製品だけ送料の表示を確認できず、送料は計算に入れていません。
11製品を並べて見比べる
上で触れなかった3製品(コロナ CD-P63A2、パナソニック F-YHVX120、アイリス IJD-H20-A)も入れてあります。
| 製品 | 1L電気代 | 1シーズン | 除湿能力 | 方式 | 本体価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| 三菱 MJ-P180VX-W | 15.8円 | 2,851円 | 15.5L/日(50Hz) | コンプレッサー | 46,980円 |
| アイリス IJC-H140 | 16.7円 | 3,011円 | 12.9L/日(50Hz) | コンプレッサー | 29,800円 |
| パナソニック F-YHVX120 | 18.6円 | 3,348円 | 9.0L/日(50Hz) | ハイブリッド | 59,130円 |
| シャープ CV-SH150-W | 18.9円 | 3,404円 | 12L/日(50Hz) | ハイブリッド | 40,920円 |
| シャープ CV-P71-W | 20.7円 | 3,720円 | 6.3L/日(50Hz) | コンプレッサー | 25,600円 |
| コロナ CD-P63A2 | 21.3円 | 3,826円 | 5.6L/日(50Hz) | コンプレッサー | 39,830円 |
| パナソニック F-YZVX60 | 39.3円 | 7,068円 | 5.4L/日(50Hz) | デシカント(ゼオライ | 39,980円 |
| ベルソス VS-580 | 47.5円 | 8,551円 | 0.65L/日(通常モード、30℃・80%RH) | ペルチェ | 7,280円 |
| DH-100-W | 85.6円 | 15,401円 | 0.2L/日(200mL/日) | ペルチェ | 6,840円 |
| アイリス IJD-H20-A | 93.0円 | 16,740円 | 2.4L/日(50Hz) | デシカント | 19,944円 |
| USB-C YDC-AU25 | 101.2円 | 18,213円 | 約0.25L/日(約250mL/日) | ペルチェ | 7,480円 |
1シーズンは60日・1日3L(計180L)、電力量料金31円/kWhで計算した値。
この金額の出どころ
自分の使い方に当てはめたいとき用に、中身を残しておきます。
| 1Lあたりの電気代 | 消費電力(W) ÷ 除湿能力(L/日) × 24時間 ÷ 1000 × 31円/kWh。定格運転を前提にした値で、湿度が低い環境では実際の消費はこれより小さくなります |
|---|---|
| 1シーズン | 梅雨から夏の60日間、1日3L除く前提で180L。部屋の広さや洗濯物の量で増減します |
| 電力量料金 | 31円/kWh。契約プランで変わるので、自分の単価に置き換えれば正確な額が出ます |
よくある質問
部屋の除湿に一番安いのはどれですか?
能力あたりの価格では IJC-H140(2,310円/(L/日))が最も安く、1L/日あたりの必要電力22.5Wも上位です。ただし12.9L/日は広い部屋向けの能力で、6畳程度なら CV-P71-W のような小さい機種のほうが本体価格を抑えられます。
ペルチェ式は買ってはいけないのですか?
部屋の除湿には向きません。除湿能力が0.2〜0.65L/日と、コンプレッサー式の20分の1以下だからです。ただしクローゼットや下駄箱のような閉じた狭い空間なら、7千円前後で買える点が利点になります。用途そのものが別なので、ここでの順位を優劣として読まないでください。
デシカント式は電力を多く使うのに、なぜ売られているのですか?
コンプレッサー式は気温が下がると除湿能力が落ちますが、デシカント式は落ちません。冬の脱衣所や北側の部屋で使うなら、消費電力の差より確実に除湿できることのほうが効きます。軽くて運転音が小さいのも違いです。
電気代はいくらになりますか?
電気代そのものは出していません。1日の運転時間と電力量単価が家庭ごとに違うためです。代わりに「同じ量を除湿するのに何Wを使うか」を出しました。この数字が2倍違えば、同じ時間・同じ除湿量で電気代も2倍になります。
価格は2026-08-19時点のものです。商品リンク先の価格・在庫は各ストアの最新情報を確認してください。
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参照した情報
- 楽天市場 各商品ページ(2026-08-19観測)価格・除湿能力・消費電力・適用畳数の表示(1製品は kakaku.com の最安値)
- 各メーカー製品仕様。定格除湿能力・定格消費電力(50Hz)・除湿方式
- レビュー集約(2026-08-19時点・11製品 合計100件)不満点の分類


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