2人用テントを探すと、1.4万円から19.8万円まで並びます。14倍。何が14倍なのかが分からないまま、値段だけ見て固まる人は多いはずです。
先に言うと、床の広さは変わりません。 12製品すべてが205〜230cm × 120〜150cmに収まります。変わるのは重さで、最軽量1.37kgと最重量4.3kgの差は約2.9kg。水にすると2.9L分です。
そして値段は、何泊使うかで意味が変わります。年5泊を5年続ける前提なら、1泊594円から7,920円。宿代と同じ物差しに乗ります。
結局、どれを買えばいいのか
運び方で分かれます。担がないなら重さは無視してよく、担ぐなら重さが全部です。
| 初めての1張り | CloudUp2(1泊594円・1.73kg)。最安かつ耐水圧も12製品で最高です |
|---|---|
| 車やバイクで運ぶ | ツーリングドーム/ST(1泊871円・4kg)。前室が広く重さは問題になりません |
| 設営を速く済ませたい | ライダーズワンタッチテント(1泊836円)。立てるだけなら数分です |
| 縦走で毎日担ぐ | Copper Spur UL2(1.37kg)。12製品で最軽量です |
| 国産で長く使う | カミナドーム2(1.46kg)。修理体制があります |
| 悪天候の長期縦走 | Nallo 2(1泊7,920円)。耐候性に振った設計です |
担がないなら上の3つ。担ぐなら下の3つです。
1泊あたり、いくらになるのか
年5泊を5年続けた場合(25泊)の1泊あたりの金額です。使う回数が増えるほど、この棒は短くなります。
車やバイクで運ぶならこの5つ
重さを気にしなくていいぶん、前室の広さや設営の速さで選べます。
1. CloudUp2 アップグレード版
- 1泊594円で最安
- 耐水圧4,000mmで最高
- 1.73kg
本体14,850円・1.73kg(25泊使う前提)
1泊594円は12製品で最少。1.73kgと軽く、耐水圧4,000mmは12製品で最も高い値です。初めての1張りとしては、これで困る場面がほとんどありません。
- 同じ金額で山小屋に2泊すれば消えますが、テントなら5年ぶん残ります
- 1.73kgなので、車移動でも担ぎでもどちらにも使えます
海外ブランドなので、破損したときに国内で直す窓口がありません。長く使うつもりなら、そこだけ割り切りが要ります。
2. ツーリングドーム/ST
- 前室が広い
- 1泊871円
- 4kg・車移動向け
本体21,780円・4kg(25泊使う前提)
1泊871円。前室が広く、バイクや自転車を停めたまま調理できます。車やバイクで運ぶ前提なら、4kgという重さは問題になりません。
- 前室に荷物を置けるので、テント内を寝るためだけに使えます
- 設営が簡単なので、日が落ちてからの到着でも慌てません
4kgは最軽量(1.37kg)の約3倍。水2.6L分の差なので、ザックに入れて長時間歩く用途には向きません。
3. ライダーズワンタッチテント
- ワンタッチ設営
- 1泊836円
- 4.3kg
本体20,900円・4.3kg(25泊使う前提)
1泊836円。ワンタッチで立ち上がるので、設営に手間取りません。
- 雨の中でも数分で立てられるので、濡れながら格闘する時間が消えます
4.3kgは最軽量の3.1倍。フレーム一体型のぶん重量が乗ります。
4. クロノスドーム2
- 両用に使える
- 2.44kg
- 1泊1,540円
本体38,500円・2.44kg(25泊使う前提)
1泊1,540円。2.44kgと中間の重さで、オートキャンプにも軽登山にも振れます。
- 用途ごとにテントを買い足さずに済みます
車移動なら もっと安い選択肢が、担ぐなら もっと軽い選択肢があります。1台で両方こなしたい場合の落としどころです。
5. ステイシーST-II
- 前室が居住空間
- 2〜3人用
- 3.9kg
本体59,400円・3.9kg(25泊使う前提)
1泊2,376円。前室が居住空間として使える広さで、2〜3人用として設計されています。
- 雨の日に前室で調理と食事ができるので、行動が制限されません
前室が広いぶん、張るのに必要な面積も大きくなること。区画が狭いキャンプ場だと収まらない場合があります。
担いで歩くならこの5つ
1.37kgから2.4kg。ここから先は数十グラムに数万円がかかります。ただしメーカーで重量の測り方が違うので、数字をそのまま引き算できません。
1. Copper Spur UL2
- 12製品で最軽量
- 1.37kg
- 1泊3,872円
本体96,800円・1.37kg(25泊使う前提)
1.37kgは12製品で最軽量。縦走で毎日担ぐなら、この差が効いてきます。
- 最も重い製品と比べて2.9kg軽い。水2.9L分をザックから降ろせる計算です
- 毎日担ぐ縦走では、この差が最終日の脚に残ります
1泊あたりは最安(594円)の6.5倍。年に数回しか使わないなら、この差額は軽さの対価として大きすぎます。
2. カミナドーム2
- 国産・修理体制あり
- 1.46kg(付属品込み)
- 1泊3,238円
本体80,960円・1.46kg(25泊使う前提)
1.46kg。国産で修理体制があるため、長く使うつもりなら安心が違います。
- 壊れても国内で直せるので、10年単位で使う前提が立ちます
国産・軽量のぶん本体8万960円。ただしこの1.46kgは付属品込みの値で、他社の幕体のみの数字とは前提が違います。
3. Hubba Hubba NX 2
- 軽量帯で価格が低い
- 1.54kg
- 1泊2,436円
本体60,898円・1.54kg(25泊使う前提)
1.54kg・1泊2,436円。軽量帯のなかでは価格が抑えられています。
- 軽さと価格の折り合いがつくので、縦走を始める1張り目に向きます
1.54kgが何を含む値か、他社と揃っていません。数十グラム単位の比較はできないと考えたほうが確かです。
4. エアライズ2
- 国内の定番
- 1.55kg(ペグ別)
- 1泊2,156円
本体53,900円・1.55kg(25泊使う前提)
1.55kg・1泊2,156円。国内の定番で、使っている人が多いぶん情報も集めやすい製品です。
- 使用者が多いので、設営のコツや補修部品の情報がすぐ見つかります
本体1.55kgにペグ・張り綱 約220gは含まれません。実際に担ぐのは1.77kg前後です。
5. Nallo 2
- 耐候性に全振り
- 2.4kg(収納時)
- 1泊7,920円
本体198,000円・2.4kg(25泊使う前提)
1泊7,920円。12製品で最も高く、軽量化ではなく耐候性に振った設計です。
- 風速20mクラスでも設営を諦めずに済むので、天候待ちの時間が減ります
強風下の長期縦走を想定した作りで、価格もそれに応じます。夏の低山だけなら、この耐候性に払う理由がありません。床が台形で面積の単純比較もできません。
12製品を並べて見比べる
上で触れなかった2製品(ファル Pro.air 2、VL-28T 4S)も入れてあります。
| 製品 | 1泊 | 本体価格 | 重量 | 耐水圧 |
|---|---|---|---|---|
| CloudUp2 | 594円 | 14,850円 | 1.73kg | フライ4,000mm/アンダー4,000mm |
| ライダーズワンタッチ | 836円 | 20,900円 | 4.3kg | アウターテント3,000mm/フロア5,000mm |
| ツーリングドーム/ST | 871円 | 21,780円 | 4kg | フライ約1,500mm/フロア約1,500mm |
| クロノスドーム2 | 1,540円 | 38,500円 | 2.44kg | フライ1,500mm/フロア2,000mm |
| エアライズ2 | 2,156円 | 53,900円 | 1.55kg | (不明) |
| ファル Pro.air 2 | 2,236円 | 55,900円 | 1.71kg | フライ1,500mmミニマム/ボトム1,500mmミニマム |
| ステイシーST-II | 2,376円 | 59,400円 | 3.9kg | フライ1,800mm/グランドシート1,800mm |
| VL-28T 4S | 2,392円 | 59,800円 | 1.58kg | (不明) |
| Hubba Hubba NX 2 | 2,436円 | 60,898円 | 1.54kg | フライ1,200mm |
| カミナドーム2 | 3,238円 | 80,960円 | 1.46kg | アウター1,600mm(初期値)/インナーボトム1,800mm(初期値) |
| Copper Spur UL2 | 3,872円 | 96,800円 | 1.37kg | フライ/フロア1,500mm |
| Nallo 2 | 7,920円 | 198,000円 | 2.4kg | フライ:Kerlon 1200(mm数値未取得) |
1泊あたりは本体価格 ÷ 25泊(年5泊を5年)。使う回数で上下する値です。
この金額の出どころ
自分の使い方に当てはめたいとき用に、中身を残しておきます。
| 1泊あたり | 本体価格 ÷ 25泊。年5泊を5年続ける前提です。年20泊なら100泊になるので、Nallo 2 でも1泊1,980円まで下がります |
|---|---|
| 重量の扱い | メーカーによって測り方が違います。 幕体とポールのみ、付属品込み、収納時重量が混在しているので、数十グラムの差を比べても意味がありません。各製品の表記は本文に併記しました |
| 床面積 | 台形の製品(Copper Spur UL2、Nallo 2)は面積あたりの価格を算出していません |
よくある質問
価格が高いほど広いのですか?
違います。12製品はどれも 205〜230cm × 120〜150cm に収まっていて、1.4万円の製品と19.8万円の製品で床の広さはほぼ同じです。価格差は重さ・生地・耐候性に出ます。
面積あたりの価格が安い製品を選べばいいですか?
車で運ぶ前提ならその判断で問題ありません。担いで歩くなら重量が効くので、面積あたりの価格は参考になりません。最も安いのは CloudUp2 の5,526円/㎡、最も高いのはカミナドーム2 の29,376円/㎡ですが、後者は総重量1.46kgです。
カタログの重量を信じて比べていいですか?
そのままでは比べられません。メーカーによって幕体とポールのみだったり、ペグや張り綱を含んだり、収納時の重量だったりするためです。各製品が何を含む重量なのかは本文に併記しました。
耐水圧はどれくらい必要ですか?
一般に1,500mm以上あれば通常の雨に対応するとされます。調べた範囲では1,200〜4,000mmで、最も高いのは最安のCloudUp2(4,000mm)でした。数値が公表されていない製品もあります(エアライズ2、Nallo 2、VL-28T)。
価格は2026-08-20時点のものです。商品リンク先の価格・在庫は各ストアの最新情報を確認してください。
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参照した情報
- 楽天市場 各商品ページ(2026-08-20観測)価格・床面サイズ・重量・耐水圧の表示
- 各メーカー公式仕様ページ。重量の内訳、床面形状、生地の仕様
- レビュー集約(2026-08-20時点・12製品 合計154件)不満点の分類

